SSブログ

女子高校生10.男子にときめいてしまった [女子高校生になっちゃったシリーズ]

「おーい。」
「何?」
後ろから誰かに呼び止められた。
「落ちたよ、これ。」
同じクラスのカズヤだった。
カバンについていたキーホルダーを渡された。
「あ、ありがと…。」
「じゃあな。」
カズヤはニコッと笑うと去っていった。

「(…やばい。)」
女の子になって暫くたったが、心は男だった。
しかし今、全く女子モードだった。
「(…だ、男子にときめいてしまった。)」
カズヤに声を掛けられてうれしくなり、キュンとなってしまった。
「(体だけでなく、心も完全に女の子になっちゃうのかな…。)」

授業が始まってから、ずっとこの事を考えていた。
「(…女の子になっちゃったんだから、男子を好きになっても変じゃないし…。)」
「(…それにしてもカズヤって格好いいな。)」
「(…サッカー部だけあって体つきがいいし…。)」
「(…強引に迫られたら断れないかも…。)」
女の子って男子のこと、こんな風に考えるのかな。
そんな風に思っていたら、あっというまに授業が終わってしまった。

「おいレイカ、なにボーっとしてんだ。」
おっ!なんとカズヤが声を掛けてきた。
「たまには一緒に帰ろうぜ。」
「え、部活はないの?」
「足、怪我しちゃってさ、休んでるんだ。へへへだから今帰宅部なんだ。」
「へえ、そうなんだ。じゃあどうしよっかな。」
そうは言ったが、実は嬉しくてしょうがなかった。

家に帰る途中、公園に寄った。周りに人影の無い所のベンチに座って話をしていた。
すると、カズヤがこう言い出した。
「俺前から思ってたんだけどさ、」
「え、なに?」
「レイカってかわいいね。」
「え…。」
いきなり言われて、恥ずかしくなってしまった。
するとカズヤは、油断していた俺に急に抱きついてキスをしてきた。

(つづく)

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。