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スーパースーツ その1 [屈辱シリーズ]

「ああ、いいバイトないなあ~。」
俺は焦っていた。
ローンの返済期日が近づいてきたが金が無い。
高収入のバイトで稼いで返そうと思っているのだが、
「んー、景気悪いからいいのないなあ…、ん?」
”東京ビックサイトでの展示会でのお手伝い”という内容に目が着いた。
アイデアグッズなどの商品を紹介する展示会みたいだ。
「うん、これよさそう。応募してみよ。」

「いやあ、応募者がなかなかなくてね。ありがたいよ。」
「はい、力仕事には自信あります。」
「いやいや、力仕事はないんだよ。」
指定された日時に、バイト先の会社のブースに言ってみるとこう言われた。
「(賃金がいいから、肉体労働かと思ったけど…、精神的にきついのかな?)」
「仕事内容はね、わが社の開発したスーパースーツを着てブースの前に立ってもらう。」
スーパースーツ?たぶんキツイ仕事だろう。俺は着ぐるみかなんかかなと思った。

更衣室に行ってみた。そこにスーパースーツが置いてあると言われたのだが…。
「すいませんー!、これですかー?」
黒い全身タイツのようなものがそこにあった。
「えっ、これですか。えっ、とにかく着ろって、は、はい、わかりました。」
俺はバイト先の会社の人に言われて、スーパースーツを着た。
「ん?あ、熱い、うう、く、苦しい、うわああ…。」
スーパースーツを着ると急に苦しくなって、俺は意識を失ってしまった。

「気がついた?大丈夫かい?」
「あっ、お、俺、気を失ってました?すいません。」
「ああ、いいんだよ。それでね、仕事始める前にこの契約書にサインしてくれ。」
俺は何も考えず、すらすらサインしてしまった。
「よし、これで。君には任務をきちんと務めてもらうからね。」
バイト先の会社の人はこう言うと、部屋の扉の鍵をかけてしまった。
そして急に俺に抱きついてきた。
「うわー、やめてくれー。俺はホモじゃない、そういう趣味はないー。」
「ふふふ、まだ気がついてないね。君は今、男じゃなくなったんだよ。」
「えっ?」
俺は自分の体を見てみると、全身ハダカになっていた。
さらによく見ると、女の体になっていた。

(つづく)

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