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女性専用車両じゃなくて [その他]

「はあっ、はあっ、ま、間に合わない、遅刻だあー!!」
朝寝坊してしまった。俺は駅へ超ダッシュで向かっていた。
「ま、間に合ってくれ!!」
駅へ着いて階段を掛けてホームに着くと、電車が今にも発車しそうだった。
「よし乗るぞ!!…まずいここは女性専用車両って書いてあるような。」
とは言っても、この電車に乗れなければ完全にアウトだ。
「えい、乗ってしまえ!!」

「はあー、乗れた。あれ?男ばっかりだ。間違いだったのかな。おっ!!」
車内は少し混んでいたが、よく見ると席が1名分空いていた。
「ラッキー!!」
俺は迷わず座った。
すると、あっという間に眠りに落ちてしまった…。

「はっ、すっかり寝てしまった。降りなくっちゃ。」
寝ていたので、起きて気がついたら到着駅だった。
「あれ?さっきは男性ばっかりだったのに、今度はみんな女性ばっかりだな。」
車内の客がみんな女性、寝ている間にみんな入れ替わってしまったのかな?
そう思いながら、電車を降りた。
「ん?女性専用車両じゃなくて、一文字多いぞ。」

電車から降りていった女性客の声が聞こえてきた。
「やったね、ついに女の子になったんだ。」
「とりあえず、何してみる?」
「私、服買いにいく。カワイイ服着てみたい…。」

俺は、列車になんて書いてあるか見直してみた。
「女性専用車両じゃなくて、女性化専用車両って書いてあるぞ!!」
俺は、降りたホームにあった鏡を見た。
そこには、以前の俺でなく可愛い女の子になった俺が写っていたのだった…。
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