SSブログ

友達が女の子になって帰ってきた1 [その他]

ガヤガヤガヤ…、ガラガラガラ。
「おーい、みんな。静かにするんだ。」
朝、ホームルームの時間だ。担任の先生が教室の中へ入ってきた。
ん?転校生か、すごく可愛い女の子が後ろからついてきた。
「いいか、びっくりしないでよく聴け。ここにいるのは新谷だ。」
「えっー!」
クラスのみんなが驚いた。
「新谷君て先週すごい交通事故にあって、入院してるんじゃないんですか?」
「そうだ。実はもう助からないみたいだったのだが、脳を移植して奇跡的に助かったんだよ。」
「えええー!」
「脳死状態だったこの女の子にな。という事で今日から新谷は女子になる。」
「えっえー!」
クラス中さっきから驚いてばかりだ。
「タクヤ、お前らは仲良かったんだから、新谷が女子になっても仲良くするんだぞ。」
タクヤとは俺の事。先生は俺に訳のわからない事を言って、その後授業をし始めた。

「タクヤ、心配かけたな。」
放課後すごく可愛い女の子になった新谷が、俺に話しかけてきた。
「あ、あ、ああ…。」
新谷は外見は変わってしまったが、中身は前のままだった。
「なあ、タクヤ、久々おまえんち遊び行っていい?ゲームやろうぜ。」
しゃべり方も前と全く同じなのだが、女の子から声をかけられてると思うとなんか調子狂う。
「え、え、ああ、いいよ…。」

「おーし、また俺の勝ち。タクヤ、今日調子悪くない?」
「う、うん、そうだな。」
いくら中身が新谷でも、こんな可愛い女の子じゃドキドキしてゲームに集中できない。
「タクヤ、なにぼーっとこっち見てんだ。なんかついてるの?」
「い、いや、おまえがさ、あまりに可愛いんでついみとれちゃって…。」
俺は新谷に正直に言った。

(つづく)
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。